最終更新日 2024年12月6日
大人も子供も楽しめる場所となった競馬場
日本競馬は、見るだけならば大人でなくても子供を連れて入場することができます。
確かに、馬券の購入に関しては大人になってからというルールがありますが、入場して場内で遊ぶだけならば子供を連れて行ってもかまわないので、七騎の会などの専門サイトなどを利用せずとも家族全員で楽しむことができます。
※参照→七騎の会の口コミ
こういった柔軟な対応をとっているのも、元々競馬が貴族や紳士が嗜むスポーツとして発展したからに他なりません。
特に、日本の場合は観覧や馬券の購入の融合をうまく取り入れているという傾向があります。
現代競馬の基礎を作っていたのは、日本ではなくイギリスであると考えられています。
そもそも、レースで走るサラブレッドは人間が意図的に品種改良をしているものであるため、自然界の中に存在しているわけではありません。
より速く走れることを目的として配合を積み重ねていっているため、ブラッドスポーツなどと呼ばれることもあります。
重要なのは、こういった品種配合がすでに何百年と繰り返されていることです。
確認できているだけでも300年以上の歴史が存在し、その都度時代に応じた改良が積み重ねられていきました。
最初は、貴族などが自分のサラブレッドの優位性を証明するためのスポーツとして楽しんできたのですが、徐々に一般市民にもその楽しみ方が浸透していき、現代のような多くの人が参加するスポーツとして受け入れられていきました。
実際に、日本においても歴史は非常に古く、既に江戸時代にはひな型となるものが存在していたと考えられています。
馬券に対する考え方の違い
ブラッドスポーツとして発展していきましたが、日本と海外では大きな違いも存在します。
その代表的なものが、馬券に対する考え方です。
海外では、主にブックメーカーなどの民間企業がサービスを提供して世界的に馬券を購入することができるようになっています。
在宅投票を行うこともできますが、実際に現場に行って投票することもできます。
ただ、あくまでもジョッキークラブなどが主体となってレースを行っていますので、その国家全体で行事を行っているというわけではありません。
国費が投入されるわけではないため、賞金体系に関しても日本と大きく変わっており、格の高い重賞競走であっても安定して賞金を供給することができないケースも目立ちます。
こうなると、興行を成り立たせることができないため、馬券を販売したりすることもできなくなってしまうわけです。
実際に、イタリアなどでは運営を行っていくことが難しくなって、実質的な機能停止に陥っているという背景もあります。
一方で、日本は国家直属の組織としてJRAがサービスを提供していますので、安定してサービスを利用できるというメリットが存在します。
実際に、日本における馬券販売は世界的な規模でみても珍しく、世界各国がそのやり方に注目を集めているという事実もあります。
日本は国の事業として競馬を主催していますので、その収益の何%かは国庫に帰属することになります。
言い換えると、売り上げが増えるほど国としての利益も増えることになりますので、非常に良好な経営を行うことができています。
こういった事情がありますので、ほかの国と比較しても賞金体系が非常に安定しているというメリットもあります。
日本の競馬は貢献度が高い
他の国では最もグレードの高い競走であっても、日本では単なる重賞レースの賞金であるということも珍しくありません。
安定した収益が存在するため、ファンに対して提供する馬券のサービスも充実していて、100年以上も安定した経営を行うことができているという魅力があります。
現実的にも、こういった馬券面での貢献は世界的な規模になりつつあります。
具体的な例としては、日本馬による海外レースの出走です。
近年、日本は競馬に関連する法律を変更したことによって、一部の海外レースについては馬券を購入することができるようになりました。
こういった売り上げや開催に関連する利益というのは、実は開催する海外の国にとっても恩恵を与えることになりますので、日本のファンが参加することができるように主催国が優遇をしてくれているというメリットも生まれています。
実際にあった例では、イギリスの有名なレースで日本のファンに合わせてレースの発走時刻が変更するということがありました。
こういったことになるのも、日本国内のファンが多くの国でよい影響を与えているからです。
日本のこういったスポーツという側面だけではなく、馬券を購入することに意味を見出すというスタンスは世界的に非常に好まれています。
イギリスだけではなく、アメリカに関しても日本国内の特定のレースに勝利することによって、アメリカの大レースに出走することができるような措置もされているのです。
こういった対応を取ってくれるのも、日本のファンのレースへの売り上げの貢献度が非常に高いからにほかなりません。
このように日本の競馬は、世界的に見ても特殊な傾向があるためそういった点を重宝されているといえます。