最終更新日 2024年12月6日
⑴仏壇はどうやって購入する?
仏壇といえばかつての日本の家庭にはどこにでもあったものですが、今では核家族化が進んだため、田舎の実家だけにしか置いていないということも珍しくはなくなりました。
しかし大切な家族が亡くなってしまった場合には、やはり手元で毎日供養をしたいものですので、新規に購入をする機会が生まれます。
こうした場合に住んでいる場所の近所に仏具店などがあればよいのですが、需要が減っているために店舗自体を見つけることが困難なことがあります。
また運良く店舗があったとしても、展示品は店舗の大きさにあわせて種類が限られているものですし、常に最新の製品を展示しているとも限りません。
最近ではマイホームとはいっても土地にあわせた狭い部屋が多かったり、和風ではなく洋風の間取りやレイアウトになっていたりすることも多いため、昔ながらのデザインの仏壇では違和感があったり、物理的に合うサイズがないこともあり得ます。
そこで便利なのがインターネットを通じた通信販売によって購入する方法です。
仏壇といえば通信販売とは無縁のように思われますが、実際にはそのようなことはなく、むしろ実際の店舗で購入する以上のメリットがあって注目される存在となっています。
たとえば地域にある店舗で直接購入する場合には、配送先がその地域に限定されるのが常ですが、インターネットを使った通信販売であれば、配送料はかかるものの全国どこでも配送が可能という点は大きな特徴です。
また店舗にはわざわざこちらから出向かなければなりませんが、インターネットは四六時中いつでもアクセスすることができ、しかも製品の画像や解説文なども豊富ですので、使い勝手がきわめて良いことも挙げられます。
⑵ネット通販店で仏壇を購入するメリットとは
種類についても実際の店舗とは違って展示スペースに限りがありませんので、取り扱いがある製品の多くを掲載しており、顧客側の立場では豊富な種類をひとつずつ確かめながら選ぶことができます。
気になる価格に関してもやはり種類に応じて高いものから低いものまでのバリエーションがみられるのもメリットのひとつです。
それほど豪華な外観のものを求めておらず実用性を重視するのであれば、合板に木目調のプリントを施したものなどで数万円から手が届くような製品もみられます。
このような廉価な製品はあまり見栄えがしないということもあって、店舗には積極的に展示されていないことがありますが、インターネットであればこのような製品であっても掲載されているケースが多く、場合によっては低価格品は特集などで紹介されることもあります。
このようにインターネットの通信販売で仏壇を購入するのは手軽で便利なのですが、実物を目で見たわけではないというところから、仏壇に対する基礎的な知識はひととおり身につけてから利用するのがよいでしょう。
たとえば形状によって上置き型と床置き型という異なるタイプがみられます。
上置き型は家具の上部などに載せるためにコンパクトにつくられている製品を指しています。
⑶現代の住宅事情ではコンパクトな上置き型でも十分
製品のなかでもごく一般的なものですので、価格も手頃なものが多く人気です。
いっぽうの床置き型は家屋の床面に直接置くタイプですので、かなり大型で仏間などに据え置くのには適しています。
現代の住宅事情を考えると、あえて伝統的な床置き型を選ばなくても、コンパクトな上置き型でも十分といえます。
しかし和風住宅で仏間のようなスペースがあらかじめ備え付けられている場合であれば、上置き型ではかえって違和感があるはずですので、予算と相談の上で床置き型を選ぶほうがよい場合もあります。
材質に関しても種類の違いの上での要素として重要です。
金仏壇とよばれるものは漆で外側を塗り、内部は金箔を押したもので、浄土真宗などに特徴的なものです。
通信販売とはいっても値段的には相当な水準になりますので、少なくとも高さや奥行きなどが仏間のサイズに見合っているかを確認した上で購入するかどうかを決める必要があります。
唐木のものは比較的ポピュラーで、黒檀のような外国産の貴重な木材で組み上げた製品を総称します。
もっとも最近では外国産の木材、貴重な木材という前提条件にかかわらず、ヒノキ、スギ、クワなどの国産木材を使ったり、表面と芯材を分けて、芯材の部分は合板で済ませたものなどもあり、いずれも唐木のカテゴリーに含まれていることがあります。
ほかにもモダンタイプといわれているものは、洋風の室内にもマッチした家具調のデザインが特徴で、ほとんど宗教色を感じさせません。
現在ではたたみの間や板の間を中心とした和風の部屋が少なくなっていますので、モダンタイプも根強い人気を誇っています。
インターネットであれば種類によって検索をして製品を絞り込むことも容易ですので、写真と説明文をよくチェックした上で選択をするのがよいでしょう。
特に材質は写真ではわからない部分もあるため、説明のほうも省略せずにチェックする姿勢が大切です。